マイケル・ジャクソンのバックダンサー経験があり、現在は日米でダンス学校長を務める──。その経歴を聞くだけで、著者は華やかなダンスの道を歩んできたと想像できるが、そんなトニーティー氏は「私とて生まれながらに上手かったわけではない」と述懐する。
瀬戸内海、因島出身の彼が初めてダンスに触れたのは大学入学後。踊り方も知らないまま、ダンスパーティーに参加すると、今まで味わったことのない快感に目覚める。以来、ダンスの魅力にとり憑かれた著者は、日本初のブレイクダンスチームのリーダーとなり、単身渡米。狭き門のオーディションを驚異的な確率で勝ち残り、その実力を認められていく。
しかし、念願のマイケルとの仕事が叶った時、素晴らしい経験を得たと同時に、ある疑問に気づく……。バックダンサーはどれだけ優秀でも脇役止まり。それでは人生つまらない。「たとえ無名でも貧乏でも、自分のダンスを追求したい」──心の解放に通じるダンスの楽しさを体現してきた著者が贈る、パワー漲る情熱エッセイ! |