オープン以来、boon-gate.comでは二つのファイル形式で電子本を提供してきた。 AcrobatReader で閲覧する PDF と、ボイジャー社が開発した T-Timeの2種類である 。
今回、AcrobatReader が既にバージョン5.0 にアップグレードしているのに続いて、T-Time も2.3.1 から 3.0 へとバージョンアップする。
大きな改訂点は、Windows 版で QuickTime が不要 になることと、PDA への対応である。
Windows マシンで初めて T-Time 閲覧しようとするとき、T-Time 機能限定版のほかに QuickTime をダウンロードしてインストールする必要があり、これが案外やっかいで、わずらわしいことだった。
Windows 版 Internet Explorer 5.5SP2以降では、Webページを正しく表示するのに必要なActiveX コントロールがブラウザにインストールされていないと自動的にダウンロードされるので、T-Time 閲覧準備の煩雑さが一つ減ることになる。
また、今回行われるT-Time 本体のバージョンアップに先立って、T-Time の売り物機能の一つである「立ち読み」用の「.book ドットブック」を動かすT-Time Plug も改訂された。Internet Explorer のバージョンアップにともないIE5.5 SP2 以降のブラウザで 旧バージョンのままだと動作しなくなっていることにお気づきの方も多いことと思う(ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした)。
この度の改訂でバージョン5.5 以降のInternet Explorer (Windows版)であれば、本体同様すべて QuickTime なしで、この新しいプラグインのみで立ち読み画面の表示が可能になる(この新プラグインは、ボイジャー社のダウンロードサイト http://www.voyager.co.jp/dotbook/ie/ で入手することができる)。
なお、Windows IE4.0.x、5.0.x、Netscapeおよびマック用のブラウザ2種ではこの問題は発生しておらず、これらのWebブラウザにおいては、当分の間、従来のままの(QuickTime 必要)のプラグインを使うことになる。(http://www.voyager.co.jp/dotbook/ で入手可能)
以下にボイジャー社より提供されたActiveXプラグインの公式スペックを整理しておく。
同社ダウンロードサイトの構成・説明もこれに合わせて準備されている。
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対象OS:Win95,98,Me,2000,WinNT4.0
対象ブラウザ:IE5.5以上
(NetScape全バージョン、およびIE 4.0.x、5.0.xでは旧バージョンを使用)
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詳細
●IE 4.0.x、5.0.x
Active X版のプラグインは使用できません。
旧バージョン(Netscape型)プラグインが使用できます(要QuickTime)。
●5.5、5.5(SP1)
Active X版のプラグインが使用できます。
*旧バージョン(Netscape型)プラグインも使用できます(要QuickTime)。
*旧バージョンをインストール済みの場合には、旧バージョンが有効です。ActiveX版を自動的に取りには行きません。逆にActive X版をインストールした後に旧バージョンをインストールしてもActive X版が有効です。
*旧バージョンをインストールしていて、Active X版を使用したい場合には、
Program Files\InternetExplorer\PLUGINS\npT-TimePlug.dllを削除して下さい。
●IE 5.5(SP2)、6.0
Active X版のプラグインが使用できます。
旧バージョン(Netscape型)プラグインは使用できません。インストールできても機能しません。
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今回の T-Time (& T-TimePlug) の改訂によって、思いがけないやっかいごとが浮上してきた。ユーザー(読者・著者)はあまり気にすることが無いかもしれないが、T-Time がQuickTime 無しで動作するようになり、これまで大量に使用してきた GIF ファイルが使えなくなることだ。
GIF は、もともとアメリカのパソコン通信会社である ConpuServe 社(現在は AOLに吸収された)が自社のパソコン通信に使用するために作成したフォーマットで、ずっと無料で利用することが可能だった。ところが、GIF で使用されている圧縮アルゴリズム LZW が、アメリカのユニシス社が特許を有するものであるため、同社が特許使用料を徴収すると主張し始めたのだ。ボイジャー社でも弊社でもこれに対応できないため、GIF ファイルの使用をあきらめ、PNG ファイルで代用することになった。
簡単そうに思われるかもしれないが、これが案外面倒なことになっている。通常使用している画像処理ソフト Photoshop5.5 で .png として保存したファイルは Windows マシンで正しく表示されない。こちらも急遽バージョン6.0 にアップしなければならない。
そのうえ、これまでに制作した約600点の作品に使用したGIF ファイルをすべて PNG ファイルに変換し、さらに T-Time タグの画像リンクを書き換えなければならない。最近増加し始めた新規受注作品の制作と合わせて旧作の修正作業をこなすことになる。
秒進分歩のこの世界、ハードや OS やアプリケーションの進化に戸惑いを覚えるのはユーザーだけでない。コンテンツを提供する立場の我々も同じ。景気低迷の世情を眺めながら、嬉しい悲鳴を上げている!?
T-Time バージョンアップのもう一つの要素である PDA 対応については、また次回に……。
(つづく)
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