コラム

document 03 「トゥクトゥクQ&A その壱」
 さて今回は、「トゥクトゥク」について、もう少し詳しく掘り下げてみます。そこで、いままで、「トゥクトゥク」写真家として、いろいろな方からされた質問の代表的なものに答えるかたちで説明していきたいと思います。

Q1 ズバリ!「トゥクトゥク」とは何ですか?
 タイを走っている三輪車タクシーのことです。「サムロタクシー」と呼ぶのがタイ語の正式名称ですが、それとは別に「トゥクトゥク」という愛称で呼ばれています。「トゥクトゥク」の語源は、その軽快なエンジン音の擬音からだそうです。また、タクシーと言っても料金メーターが付いている訳ではなく、乗車料金はドライバーと話し合って決める料金交渉制タクシーです。

Q2 「トゥクトゥク」は往年の小型三輪トラック「ダイハツ・ミゼット」に似ているのですが「ミゼット」なのですか?
 もともとは、日本からの輸入ミゼットがタイ国内を走り回っていたのですが、修理に次ぐ修理や他の自動車パーツの流用で限界まで使用されました。「ミゼット」は1957年に日本で生産開始、1968年に丸ハンドルへとモデルチェンジ、そして1972年に生産が中止されたダイハツの小型三輪トラックです。総生産数31万7千台、そのうちの2万台が海外へ輸出されました。そして、日本から来た「ミゼット」に限界がくると同時にタイの町工場での修理や大改造による技術の蓄積の結果、新車を作れるまでに工業力が高まり、「ミゼット」のデザインを受け継いだ「サムロー」が作られるようになったのです。つまり、初めは「ミゼット」をベースに改造をしていましたが、現在では、車体そのものがタイで作られています。

Q3 「トゥクトゥク」はタイでしか走っていないのでしょうか?
 「トゥクトゥク」のような三輪車タクシーは、アジアのいろいろな国々に存在します。インドでは「オートリキシャ」、インドネシアのジャカルタでは「ハジャイ」、バリ島では「ベモ」等々、国によりその呼び方も変わります。また、同じ三輪車タクシーでも、インド製・ヨーロッパ製の物、古い日本の他メーカーの物が使われていたりします。バンコクにある「トゥクトゥク」の製造元では、バンコクで走っている車輌と同じ物をアフリカ・中近東・東南アジア・オーストラリア等世界中に輸出をしています。「トゥクトゥク」という名前はタイ独自の呼び方です。最近ではその機動性の高さと省エネで、ヨーロッパでも注目を浴びているようです。

Q4 「トゥクトゥク」を運転するには、どういった免許が必要でしょうか?
 タイでは、三輪自動車という独立した運転免許区分があり、つまりタイに於いてタイの四輪車免許では三輪車は運転できません。逆に日本では、普通四輪自動車免許があれば、「トゥクトゥク」程度の排気量の三輪車は運転可能です。日本で発行される国際運転免許では、三輪車は四輪車の免許に含まれるので、日本発行の普通四輪自動車以上の国際運転免許があれば、タイ国内でのトゥクトゥクは運転OKです。日本の国際免許の自動二輪車免許ですと、空車状態400kg以下の三輪車も運転可能ですが、残念ながら「トゥクトゥク」は400kg以上あり、これはダメです。

つづく


三澤徹也(写真家/『TUKTUK in Thailand』好評配信中)

(01)「トゥクトゥクとはなんぞや?」
(02)「トゥクトゥク初体験の巻」
(03)「トゥクトゥクQ&A その壱」
(04)「トゥクトゥクQ&A その弐」
(05)「タイで見かけた女性編」
(06)「もしかしてピー?編」
(07)「回想トゥクトゥク撮影紀行」
(08)「日本のトゥクトゥク事情」


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