コラム

document 26 「取りとめのないクリスマスのこと」
 どうも、トム・グレンです。
 早いもので、今年もあと1ヶ月ちょっと。
 皆さんは、クリスマスの予定は決まっているのでしょうか。私はたぶん仕事です。なんかさびしさを感じました……。クリスマスの予定が決まっていて嬉しい人。決まらないで焦っている人。私と同じで仕事をする人。何をしていても過ぎていくクリスマス。今回は「クリスマス」について書きたいと思います。

 私がクリスマスと聞いて思い出すのは、まだサンタクロースを信じていた頃です。
 私は、小学校5年生くらいまでサンタクロースを信じていました。今思うと、結構遅くまで信じてますよね、私。まあ、最後のほうは、サンタクロースにプレゼントをもらうシステムを信じているといったほうが正確ですが。
 私はこのプレゼントをもらえるというのが、クリスマスの最大のイベントだと思っています。それも誰だか良くわからない「サンタクロース」という存在にプレゼントをもらえることがです。だから彼女や家族からもらうプレゼントは嬉しいんですが、ちょっと違うんですよね。
 私がそのイベントを楽しんでいた頃。12月になると妙にそわそわしてくるんです。気持ちだけじゃなく、肉体的にもドキドキしていました。
 私が宮城県の仙台市で少年時代をおくっていた頃は、仙台も今ほど温暖ではなく、大雪が降るほど寒かったんです。学校から帰って暖かい家に入ると、外と室内の温度差で身体が軽く麻痺するような圧迫されるような感じで心臓がドキドキしていたのを覚えています。そんなドキドキもクリスマスをさらに盛り上げていたと思います。
 それに私の場合、クリスマス・イヴがメインイベントでした。プレゼントをもらっちゃえばもうお終い。なんて現金な子供なんでしょうね。でも、日本のクリスマスは24日のイヴがメインで、25日のクリスマスはオマケみたいなところがありますよね。
 私は淡白な無信論者なので、本来のクリスマスの意味とか、それに基づく心理状態は一生わからないかもしれません。でも、無神論者の私が、サンタクロースというわけのわからない存在を信じていたんです。見たこともないものを信じる。物質第一のこの世の中で、大変貴重な体験だと思いません?
 それとサンタクロースを信じていた時にもらった最後のプレゼントって覚えてますか。私はしっかり忘れてます(笑)。ちなみに一番嬉しかったのは、「オズの魔法使い」の本。オズの魔法使いを知らなかった私はこの物語がすごく新鮮でした。すっかり「オズ」にはまった私は中学生までに「オズシリーズ」を読み続けていました。余談ですが、「オズ」ってシリーズものなんです。結構知らない人が多いんですよね。
 もういくつ寝ると、クリスマス。皆さんは是非とも楽しいクリスマスをお迎えください。その時に、アンおばさんが言っていたことを心の片隅ででも思い出していただければ幸いです。

つづく

トム・グレン(作家『アンおばさんのクリスマス』好評配信中)

(01)「間違いだらけの童話の認識」
(02)「『色』に関する色々な事情」
(03)「かなり偏食的な甘党」
(04)「取りとめのないクリスマスのこと」
(05)「星を見上げるおせっかい男」


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