皆さん、はじめまして。
ショートショート集「たそがれナンバーズ」を書いた「岡信夫」と申します。
今週から計7回、ここでコラムを書かせていただく事になりました。皆さん、しばらくの間お付き合いの程よろしくお願いします。
これから私は「ショートショート」にちなんで「短い」にこだわった話を展開していきたいと思います。
さて、第1回目のコラムは「短くなったもの」がテーマです。
私が近ごろ短くなったものとして感じているのは「季節感」。特に暑い・寒いの中間に位置する「春」と「秋」がそれにあたります。そう言えば秋物の洋服なんてのもすっかり少なくなった気がしますねー。ちょっと寒くなったかと思うとすぐに「冬」がやって来る感じで極端なんですよね。
私は実のところ、小説を書きながら写真も撮っていまして、その関係上、季節の変わり目なんかには特に敏感です。主にその季節の花などを撮影しているので、花の寿命なんかを見ていると、やはり間の季節は短くなったと思いますね。
また季節感だけではなく、年中行事なんかも短くなったものの一つでしょうか。特に12月は「クリスマス」という大イベントの季節。早ければ11月頃から、街の雰囲気はクリスマス色に染まりはじめ、12月の中ごろにはすっかり配色が「緑」と「赤」、そして夜にはイルミネーションが姿を現します。
そうして丸一ヶ月ほどクリスマス気分になったあと、一気にお正月がやってくるのです。
実のところ、私が一番短く感じていて、そして耐えられないのがこの瞬間なのです。さっきまで「洋」の世界だったのがいきなり「和」の世界へ。
結婚披露宴で言うところの花嫁の「逆・お色直し」とでも名づけましょうか、こちらが見ている側である限り、周りの世界で何が起こっても一向にかまわないのですが、これが自分の頭の中での出来事となるとそうはいきません。右脳と左脳の間で激しく信号のやり取りが行われた後、小脳にまで何か影響が出てきそうなそんな感覚になります。
さらに最近では元旦を過ぎた途端に百貨店やスーパーが営業を始め、「あれ? お正月はどこにいったの?」てな感じです。まあ一年の初めがこんなんじゃ、気分的にもゆっくりできず、現代人のストレスが多いのも分かる気がします。
ところで、なぜショートショートにこだわっているかご存知ですか? まあ、私が長編の作品を書けないってのもあるんですが、ちゃんと目的があるんですよ。それは私自身、自分の作品を「各駅ショート」と名づけていて、通勤途中の方々が次の駅に着くまでに読みきれる長さの作品を作ろうと言うのが始まりです。
これは疲れた現代人のストレスを私のショートショート作品で、少しでも和ませる事が出来ればとの想いからなんです(短い話なら忙しくても読めるでしょ?)。
ちなみにさっき、クリスマスの話が出てましたけど、それにちなんだ話が「たそがれナンバーズ」の中にもあります。「イヴの夜」と言ってまさにクリスマスシーズン中、最も大事な日である「イヴ」に起こった出来事の話です。さて、どんな話なのかは読んでからのお楽しみ。
人生の中のちょっとした出来事。そして「ありそうでなさそうな」そんな話がいっぱい詰まったショートショート集「たそがれナンバーズ」、ぜひ皆さんに読んでいただければと思っています。
つづく
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