皆さんこんにちは。「たそがれナンバーズ」の岡信夫です。
早いもので、今回で最終回になりました。「短い」にこだわり続けたコラムの最後のテーマは「結果が出るまでの時間が短くなったもの」です。
私は以前にこのコラムやインタビューの中で「写真」を撮っていることを話しましたけど、私が写真を始めた25年前頃だと、写真屋さんに現像をお願いしてその結果がわかるまでにはだいたい一週間ぐらい必要だったと思います。しかし今ではスピードプリントなんてのは当たり前のようになっていて、私が知っている範囲では45分プリントって言うお店がありますが、他にもっと早く出来るところだってあるんでしょうね。
これがさらにデジタルカメラなんかになると、撮ったその場でプリントできるタイプもあるようで、世の中の技術の進歩と共に何でも早く結果がわかるようになってきているのは事実です。
ところで、最近私はある発見をしました。それは何かというとショートショートと写真の世界には共通点があるということなんです。普段私は周りの人から「ショートショート書きながら写真も撮るんですか?」なんて質問をよくされるんですけど、これはやはりこの2つが別世界のものに感じられているからでしょうね。しかし私に言わせれば幾つかの共通点があるのです。ショートショートも写真も「創作」する時の流れは同じようなもので、
例えば「テーマ」。どんなものを創作するにも、まずテーマが大事ですよね。ただなんとなく何かを作るのではなく、ちゃんとした目的を持って作業に取りかかる。まあこれってどの世界にも共通することでしょうね。ちなみに私の作品は例外を除き大半は「日常の出来事」。だけどどこか自分なりの「非日常」なスパイスを加える。
すべてが平凡なのでは面白みがないですからね。
次に「視点」。これはいわゆる「作品の切り口」であって、どんな場面をどんな角度でどう切り取るのか。特に私がこだわりたいのはこの部分です。
ショートショートも写真も世の中のすべての時間を見ているわけではなく、どちらかと言えばほんのわずかな時間、あるいはほんの一部分です。そしてその中にどんなドラマを感じるのか、あるいはどんなドラマを作り出すのかと言うところが作者の意図するところになる訳です。
あと他にも色々あるのかもしれませんが、私が感じたもう一つの共通点は「タイトル」です。私は数年前にある写真講座を受けていたのですが、ここでプロの写真家の先生に教わったのが、タイトルの「無題」はできるだけ避けるということ。その話を聞くまでは、私もよく「無題」というタイトルの作品を作ったことがありました。
しかし、先生のお話では「作品を作るときには必ず何かを意識して創作しているはず」とのこと。この話を聞いてから、私の作品からは実に「無題」というタイトルの作品は姿を消したのでした。ただ、この件については賛否両論あるとは思いますし、「無題」も決して悪いとは思いません。確実なのはどんな作品を作るときでも「タイトルは重要だ」ということだと思います。読者の皆さんはこの話、どう感じられましたか?
さてさて、話はガラっと変わりますが、結果がわかるまでの時間が短くなったものに「宝くじ」もありますよね。最近は「ロト」あたりが人気なんでしょうが、これって買ってから結果がわかるまでが早くていいです。特に私のようにせっかちな人には向いている気がしますね。それに自分で番号が選べるところなんかも私は好きですね。
ちなみに買う人が番号を選べるタイプの宝くじと言えば、この他に「ナンバーズ」と言うのがあります。私のショートショート集の中の「たそがれナンバーズ」と言う作品はまさにそれをテーマにしたものですが、実は表題の意味はちょっと違います。「ショートショート作品の一つ一つがどこかちょっとたそがれていて、そんなお話が集まったもの」と言うのが表題の意味です。
タイトルの一つ一つにこだわった「たそがれナンバーズ」。皆さんも是非読んでみてください。
そして最後に、今回のコラムやショートショートを読んでくださった読者の皆さん、そしてこれから読もうと思ってくれている皆さん、本当にありがとうございました。
おわり
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