こんにちは。「愚か者にシッポはふらない」を配信しております早瀬竜太郎です。こちらのコーナーでは、本のタイトルにちなんで、街で見かけた「愚か者」についてコラムを書かせていただいております。第2回目は「タバコと愚か者」です。
みなさんは、有害な煙を無理やり吸わされたら、どのように思われますか?
朝、清々しい空気の中をご機嫌で散歩していると、突然、悪臭と共に煙を浴びせかけられることがあります。見れば、前を歩くオヤジがタバコを片手に悠々と歩いています。駅前まで来ると、オヤジは地面でタバコを踏み消して、そのまま駅に入っていきます……。
他人に煙を吹きかけ、公共の場にゴミを放っていく、このオヤジはいったい「何様」なのでしょうか?
2002年、東京の千代田区にて、ある条例が施行されました。街の空気を汚す無法者から、罰金を徴収しようという条例です。その名も「路上禁煙条例」。歩行喫煙と吸殻のポイ捨てを禁止するものなのですが、これって、わざわざ条例で禁止されなきゃ守れないことですか? まさに「愚か者」のためにできた条例と言えるでしょう。
千代田区は3年前にも「ポイ捨て禁止条例」を定めたらしいのですが、このときは明確な罰則規定を設けなかったために、まったく効果がなかったそうです。「喫煙者のモラルに期待するのはもう限界」という区長の判断で、今回の新条例が導入されました。条例施行後の1ヶ月間で、罰金を課せられたのは約750人。千代田区は私の行動範囲内なので、ものすごく助かっています。
道で喫煙している人間を見たときに、まず思うのは「この人に子供はいるのだろうか?」ということです。もし子供がいたら、やはり親として我が子に「他人に迷惑をかけるな」という教育をするのだと思います。でも、私はそんな人に言いたいです。「お前がな!!」って。
路上禁煙条例は、東京だけでなく、各地に広まりを見せています。千代田区には、全国の自治体から、視察の申し込みが殺到しているそうです。先日は、めでたくタバコの増税も決まりました。もっともっと、喫煙者の肩身が狭くなっていくことを願う今日この頃であります。
世界一タバコに厳しい国と言えば、シンガポールでしょう。この国には厳しい罰金制度があり、路上喫煙はもちろん、ポイ捨てやガムも禁止です。街のいたるところに「ここで物を食べるな!!」とか、「飲み物を飲むな!!」という看板を見かけます。他にも、公共の場でドリアンを食べると罰金、トイレの水を流し忘れると罰金、唾や痰を吐くと罰金など、日本では考えられないような禁止事項があり、あまりにも罰金の看板が多すぎて、思わず笑ってしまうほどです。
そのためあって、街の美しさには目を見張るものがあります。日本とは違い、路上にゴミなどは一切落ちていません。まあ、路地裏に入ると、結構汚れていたりするんですけど……。
シンガポールでマイカーを持つ人たちは、恐ろしく高価な税金を納める必要があります。なぜなら「お前らは環境を破壊してるんだから、高い代償を払って当然だ!!」という国の方針があるからだそうです。きっと、シンガポールのエライ人は「人間」という生き物が、いかに「愚か者」であるかということを、よくご存知なのでしょう。
次回は「お酒と愚か者」です。飲んで、暴れて、大騒ぎした挙句、翌日になるとケロッとすべてを忘れている酔っ払いの謎に迫りたいと思います。
つづく
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