1929年、天文学者のエドウィン・ハッブルはナン光年もの長さがある巻尺を使って宇宙の星々が地球から遠ざかっているのを……発見してはいません。星が遠ざかるのは発見しましたが、巻尺は使いませんでした。彼が測定したのは光のドップラー効果。救急車が近づくときにはサイレンの音が高く聞こえて、離れるときは低く聞こえる。ドウモこれと同じことが光にも起こるらしいのです、ヨクワカリマセンガ……。
デ、とにかくハッブルさんは宇宙が膨張していることを発見し、考えたんですね。「いま膨張しているということは、ビデオを逆回しにすれば宇宙は縮小しているように見えて、ズットズット時間を遡ればやがて極小の一点にたどり着く」
このハッブルさんの考えをナニガシの本で読んだ中学生だったボクの目からはウロコが10枚くらい剥がれ落ちました。しかしザンネンながらそれは、宇宙が極小の一点から始まったというコムズカシイことへの驚きではなく「いま膨張しているということは昔はズット小さかったはずだ」と気がついたことへの驚きでした。ワレナガラどうしてこんな奇妙なことに感動したかはよくわかりませんが、ハッブルさんのヒラメキに感動したのです。
素晴らしい宇宙の画像を送りつづけてくれる宇宙天文台に、NASAがハッブルさんの名を冠したことにたいして、ボクがアメリカ連邦議会で異議を唱えない理由が実はソレなのです。
ソンナコンナデ、宇宙は極小の一点から始まったというビックバン理論が生れました。いまだもってビッグバン理論が有力な説であるところをみると、ハッブルさんの理論は現在でも「昨日の科学」にはなっていないといえます。が、その枝葉として唱えられた様々な理論は生れては消え、消えては生れていきました。たとえば80年代、かの有名なスティーブン・ホーキングの「ホーキング宇宙を語る」では、やがて収縮に転じた宇宙では時間が逆回りし、コップからこぼれた水が元に戻るなんてにわかには信じられない話もありましたし、虚時間だなんて意味不明の言葉も登場しました。でも、当時のブームに任せてわかったフリをしていたのはボクだけではないと信じています。その後も理論は百花繚乱で、最近では見えない物質ダークマタ−に加え、ダークエネルギーなんて言葉も使われ始めました。
デモネ、ミナサン。いえいえ、ボクは物理学者ではありませんからナンノ根拠があって言うわけではないのですが、宇宙に関する「今の科学」はちょっとアブナイのではないかと思っているのです。そう遠くないうちに「昨日の科学」になってしまうのではないかと。まさかニュートンが間違っていたということにはならないと思いますが、もしかしたらアインシュタインくらいまではやっぱり間違っていたとなるような気がします。繰り返しになりますが、ナンノ根拠もありませんが……。
「じゃあナンデ、オマエはそんなことを思うんだ? 」
ソレハデスネェ、怒らないで聞いてください。もしみんな間違えだったということになれば……オモシロイじゃないですか、トッテモ! 前にも書きましたが、宇宙がビックバンから始まっていようとなかろうと、一般人がごく普通の生活をしているぶんにはイタクモカユクモありません。
「オマエはなんて不謹慎なことを言うんだ! 」
そうおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。デモネ、つい最近も似たような事がありました。ズーッと黒だと信じられていたことが実は白だったと。「この科学の時代にそんなバカな! 」とおっしゃるかもしれません。シカシナガラ、実際にこのボクが小学生から大人になる間に、黒が白に変わっていたのです。けっしてナン億光年も彼方での話ではありません。実物を見たことがある人はいないとは思いますが、テレビや雑誌では時々目にするものです。
次回は黒から白へ、いつの間にかに変わっていたアレについて書いてみたいと思います。
つづく
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