年寄りは凄い。彼等こそクレージーだ!
俺の親父は65歳からパソコンを始めたチャレンジャー。使い始めて2年、今でこそ慣れてはきたものの、当初は凄まじかった。
ダウンタウンの松本人志さんの親父さんも70歳くらいでパソコンを始めたらしく、当初はマウスを画面に当てていたらしい。また、ビートたけしさんは自らが最近になってパソコンを使い始め、マウスの用途が分からず、マウスに向かって「動け」と話していたとか……。ネタだと思いがちだが、俺は事実だと思った。なぜなら、俺の親父はマウスでキーボードを叩いていたからだ。
覚えた当初は嬉しかったのか、頻繁にメールが来た。その後、必ず電話で「メール送ったよ」とかかってくる。
「何て?」
「これこれどうした……」
電話でメールの内容を全部話すのは当たり前。疲れるのでツッコミもしなかった。また、変換できるのがあの世代には新鮮なのか、やたらと漢字変換した文章だったりした。古文漢文以来、久しぶりに読むことを苦痛に感じたものだった。
またある日には「次からは日本語で送ってこい!」と突然、そんな怒り電話をかけてきた。エラーのリターンメールを俺からの返信だと思っていたらしい。俺にそんな英語力はない。
こんな困難を乗り越えた親父は、最近パソコンに飢えている。つい先日、俺のホームページについてダメだしの電話がきた。なんでも、もっと情報量を増やせと言うのだ。結論から言うと、親父が連載をしたいらしい。息子のホームページに親父が連載をする、そんな話し聞いたことない。そんな二人三脚は嫌だし、そもそも親父に何ができるのか? 連載の内容は「競馬予想」だとか……。暫く真剣に考えた。これがマジなのかギャグなのか……。親父の競馬好きは知っている。俺もその影響で学生時代は小倉競馬場にちょくちょく行っていた。でも、趣味にとどめて置いてくれよ、まして外した時はどうするつもりなのか? 石原良純の天気予報とは違う、金が絡んでいる。天気予報で思い出したが、今年、気象庁主宰の野球大会は雨で中止になったらしい。
俺の親父でこれだから、世の中にはもっと凄まじいクレージーな年寄りがいることだろう。
テレビ番組で「ご長寿早押しクイズ」なるものがある。強烈なボケの連発に司会者はもちろん、回答者、お茶の間は大爆笑。でも、これって盲目の人を迷路に迷い込ませ、あっちの壁にぶつかり、こっちの壁にぶつかり……そんな姿を見て笑っているのとなんら変わらないよね。俺個人は好きだから否定はしないけど、みんなが気付かないでいることが恐い。
話が逸れたので戻そう。これからの高齢化社会、俺達はどうやってこのクレイジーな方々と共存していけばいいのか。アメリカには老人しか住むことのできない地区がある。日本もそんな場所を作ってはどうだろうか。暖かいし、四国をまるまる老人移住地区に定めるとか。おそらく犯罪をはじめ、交通事故や様々なトラブルは減少するだろう。また四国で青春を取り戻し、再婚率もあがるのではないだろうか。生理の上がった女性が60歳を過ぎて恋愛をし、再び生理が始まったなんてニュースを聞いたこともある。日本でも代理出産が可能になる日も近いだろう。少子化を救う裏技となるかもしれない。
利用価値がなくなれば、北朝鮮に四国に軍事基地があるとデマを流し、ミサイルで狙わせるという手段もある。ジョークだからね。
さぁ、もういくつ寝るとお正月。年寄りと交流することの多い時期がくる。みんなはどうやって乗り切るのか。俺の死んだ爺さんは、生前かなりボケが酷く、お年玉袋の中に、札ではなく枝豆の皮を入れていた。
で、次回はラスト。ズバリ、オンナをテーマに書こうと思う。
つづく
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