コラム

document 92 ゆびは物語る〜メール文化を考えちゃおう〜
白やぎさんたらお手紙書いて〜♪と言う歌が通用しなくなりそうなほど、今の世はメール文化になってしまいました。インターネットも携帯電話の普及もそうですが、広く世間に広まったと言う事ではこのメールと言うものが一番幅広く浸透したものじゃないですかね。
留守電ってなんだかメッセージを残すのに変な抵抗感があるし、大した用事でもなけりゃ電話もしにくい。人に悟られない様に連絡する事だってある。そんなシチュエーションを補う通信方法で当てはまるのはやっぱりメールでしょう。
いまや電車待ちのホームやバス乗り場なんかをじっくり見てみれば待っている人の3分の2以上は携帯電話の画面を見入っているでしょう?
この人達から携帯を取り上げちゃったら何を見てるんでしょう?爪の間の汚れでも見てそうな勢いで画面に見入ってますもんね。
ただ、メールっていうのはその人が『喋る』言葉ではなくてその人が『作った』言葉なのでたまに戸惑うことがあります。
普段、真面目で冗談も言いそうもないデキルOL風の人からいきなりメールで
『ヤッホー\(^O^)元気−♪仕事忙しくて超BLUEだよ〜何か良い事ないかニャ‐』
なんてメールが来ると『おい、俺の前で実際にこの言葉で喋ってみろ!!』と言いたくなってしまうんですね。メールが人格を変えるのか?それとも素がこうなのか?こう言う事ってありません?
ですが、普段活字離れが激しい若い世代の人もメールの普及によって確実に文字を読むと言う機会は増えたと思うのですね。そして、また自分自身で文章をたしなむと言う事も。
メール文化はもう揺るぎ無いものだと思うので、例えば今の10代の子達が70歳くらいになっても手紙ではなくメールでやり取りをする世の中になっているんではないでしょうか?例えばこんな感じ。
『元気〜美樹だよ〜(^O^)私は最近リウマチがひどくなったのか歩くのが辛いのよ。ホントまいっちゃう(-_-)美樹のところに遊びに行きたいんだけどね〜。
そう言えば、健二って逝っちゃったんだって知ってた?脳の血管切れちったらしいよ。
コワイネェ・・・もうこの年になるとみんな昔の仲間がプチ旅行並みにあの世に逝っちゃって私は寂しい限りだよ。美樹も会えなくなる前に遊ぼうね〜じゃーまた。あっ、そうそうこの間の日曜日に私72歳になったんだー。プレゼントなんていいからね〜♪あっ、これって強請ってる??じゃーねぇ』
なんて、メールでやり取りするんでしょうかねぇ??
なんか恐いですね。
そうそう、メールは秘密めいた通信手段としてとっても有効な手段でしょう。
あなただって、自分のメールボックスを他人に「見ていい?」と聞かれて「うん、いいよ」って簡単には言えないですよね。最近の浮気発覚なんていうのはメールの覗き見が一番多いと言う事で、何か対抗策を打っておかなくてはいけません。
「このメールを」なんて題で始まって
「見たものは1週間以内に死にます。ホントです。死にたくなければこの先は絶対に読んではいけません。貞子」
というメールを絶えずメールボックスの最初に入れておきましょう。
きっと、見られず済むのではないでしょうか?
そう言う私の秘密めいたメールボックスを少しだけ公開しちゃおうかな?
ネット界のジゴロと言われる私のメールボックスはそれこそ濃厚な愛に満ち溢れたメールで一杯なんですよ。それでは公開しちゃおう。
★未承認広告★今までの過激画像に飽き足らないあなた
これはすごい!!マニアなあなたを喜ばせる事必至!!
■丸秘○○ニュ‐ス■
この情報は一部のスケベなマニアの方だけに配信しています。
・………???こんなメールしかいつも来ていません。私のメールボックスは○○ビデオの販売のチラシに溢れるマンションの郵便受けに近いものがあります。トホホ

つづく
さらしゆびお(作家『ニュースの絞り汁』好評配信中)

(01) ゆびは物語る〜捨て身の言葉の旅立ち〜
(02) ゆびは物語る〜嘘について考えよう〜
(03) ゆびは物語る〜メール文化を考えちゃおう〜
(04) ゆびは物語る〜シチュエーションについて考える〜
(05) ゆびは物語る〜本当はない怖い話〜
(06) ゆびは物語る〜桜の季節に新年度を想うということ〜
(07) ゆびは物語る〜タイトルは取ったもん勝ちだ〜
(08) ゆびは物語る〜表現の自由という迷宮〜
(09) ゆびは物語る(最終話)〜王の帰省〜


戻るBack number



2000-2003 copyright(C) bungeisha co.ltd.
produced by NETWAVE Co. Ltd.